掲載されている内容は取材当時のものです

東工大の新図書館

去る2月に新図書館が無事竣工しました。新図書館は、5月30 日に地上の学習エリアのオープン、9月26 日に地下の図書館エリアを含めた全館のグランドオープンが予定されています(2011年4月当時)。本号の特別企画では、新図書館が建設された経緯・設計上の特徴・館内の各種設備を紹介します。

掲載されている内容は取材当時のものです

合成化学を駆使した新素材づくり

数多くの反応を用いて、目的の化合物を作り出す合成化学では、日々新しい反応を見つけ出す研究が行われている。反応理論が体系化され、反応が起こる過程が詳しくわかるようになった現在(2011年4月当時)では、さまざまな構造をもつ化合物を、より正確に作り分ける方法が研究されている。本稿では、小西先生が行っている研究のうち、フェノールとホルムアルデヒドの新しい重合法についての研究と、液晶を用いたレーザーの実用化のために、適切な発光色素を開発する研究について紹介しよう。

掲載されている内容は取材当時のものです

リアルタイムでの大規模データ処理

近年(2011年4月当時)、ネットワーク技術の進歩やさまざまな通信機器の普及により、私たちは大量の情報をリアルタイムで受け取れるようになった。時々刻々と送られてくる大量の情報をリアルタイムで扱うために、データストリーム処理という新たなデータ処理が注目されている。データストリーム処理は、送られてくるデータを逐次的に処理することで、リアルタイムでのデータ処理を可能とする。鈴村研究室では、データストリーム処理のソフトウェアを設計することを想定し、その上で浮かび上がってくるさまざまな課題を研究している。

掲載されている内容は取材当時のものです

現実的状況を考慮した暗号へ

田中先生らの研究室では暗号理論の研究が行われている。暗号理論とは、暗号の計算手順や実際の利用手順、およびそれらの安全性などを研究する分野である。その研究範囲は広く、電子的に秘密のやりとりをするものは全て暗号理論に入ると考えてよいだろう。私たちがインターネット、金融などのシステムを安心して使えるのも、この研究分野があってこそといえる。本稿では先生らの研究の中から、暗号の理論的研究が始まるきっかけとなった、秘密分散と公開鍵暗号に関するものを、それぞれ紹介する。

掲載されている内容は取材当時のものです

次世代送電網の実現を目指して

エネルギーの安定供給や低炭素社会の実現のため、政府は太陽光発電の普及拡大を目指している。具体的には、導入量を2020 年までに現状の20 倍程度にすることを目標に掲げている。そのためには、発電量が大きく変動する太陽光発電の大規模導入に耐えられる送電網の実現が必要不可欠であり、現在(2011年4月当時)、次世代送電網を整備する国家プロジェクトが目下進行中である。赤木先生は、そのプロジェクトで電圧の安定化と電力の過不足の解消を目的とした無効電力制御装置と電力貯蔵装置の研究開発を担っている。

掲載されている内容は取材当時のものです

環境標的がん治療の明日を探る

現在(2011年4月当時)、日本人の死因として最も多いのはがんである。がんの特効薬は未だ開発されておらず、多くのがん患者が特効薬の開発を待ち望んでいる。 近藤先生は、がん細胞の中の低酸素領域と呼ばれる特徴的な部分に注目した。先生はこの低酸素領域に着目し、融合タンパク質を用いて、この部分に有効ながん治療薬の開発を目指している。また、先生は新しい動物実験の手法も考案している。治療薬を実用化するためには動物実験が非常に重要であるためだ。本稿では、これらの先生の研究について簡単に紹介していこう。