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安全な建築物を設計するために

建築物はその目的の機能を満たしつつ、地震や風などの外力条件に耐えられる安全性を確保しなければならない。それらの条件のもとで合理的な建築構造及び設計を追求することを和田研究室では目的としている。その為には構造材料の力学的性質を詳しく調べて、それに基づいた理論により構造物の力学的挙動を解明できる方法を確立する必要がある。本稿では、コンピュータによる構造物の力学的挙動解析の精度向上と免震構造や制振構造の改善を紹介する。

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難病解決への糸口を探る

近年、脳科学の研究が盛んになってきている(2010年1月当時)。脳機能の障害により起こる病気の原因は多岐に渡るが、そのひとつに神経伝達物質の異常が挙げられる。神経伝達物質は、神経細胞間の連絡に重要な役割を果たしている。神経伝達物質の合成や分泌に異常があると、脳が正常に働かなくなり、身体をうまく動かせなくなる場合がある。本稿では、パーキンソン病などの難病の原因となる神経伝達物質について、その生合成の調節機構に関する、一瀬宏教授が行っている研究を紹介していく。

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核酸分子をデザインする

ヒトのDNA の解読と解析は完了し、多くの疾患がDNA 上にある遺伝子の変異によって引き起こされることがわかりつつある。疾患の原因となる遺伝子の変異の有無を調べ、治すには、DNAと似た構造の分子を用いればよいと考えられた。しかし、DNA と全く同じ構造の分子では、うまくいかない。関根・清尾研究室では、遺伝子診断や治療のできる分子を、化学的な視点からデザインし、合成する研究を行っている。ヒトの体がもつ精巧な高分子、DNA を下敷きに、それを超える分子づくりについて、お話を伺った。

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OCW/OCW-iと教務Webシステム

国立大学の法人化がなされ、大学間の競争が激しくなっている今日、東工大も、より良い大学へと日々変革していく必要に迫られている。「教育サービス」という視点から大学力の向上を目指し、2009 年4月、東工大にTOKYO TECH OCW-iと教務Web システムの二つのシステムが新しく導入された。TOKYO TECH OCW/OCW-i の統合システムについて、これを設計・開発した真島先生に、教務Web システムについて教務課学部グループに、お話を伺った。

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中性子過剰核に魅せられて

原子の中心に存在する原子核は、陽子と中性子が核力により結びついた、核子の集合体である。その大きさは原子と比べて非常に小さく、半径がおよそ10fm 程度しかない。通常の原子核構造については我々が知っている通り、すでにほとんどのことが解明されている。しかしその一方で、極端に中性子の数が多い中性子過剰核などの不安定核については、未だその性質が解明されておらず、現在、多くの研究者が解明に取り組んでいる(2010年1月当時)。本稿では、中村先生が加速器実験を通して行っている、中性子過剰核の研究について紹介する。

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「光」の可能性を求めて

和田先生は光の持つ性質に関連したさまざまな研究を行っており、それらが将来的に環境問題の解決に貢献することを目標としている。先生はナノハイブリッドと呼ばれる物質を用いて、光を制御することを研究テーマの一つとしている。ナノハイブリッドの生成にマイクロ波を利用した際、さまざまな現象が見つかったため、現在(2010年1月当時)ではマイクロ波を用いた物質製造プロセスも研究テーマに加えている。本稿では、先生が現在並行して研究を行っているこれら二つのテーマに関連し、四つの研究を紹介する。

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プラズマで循環型社会を拓く

循環型社会への移行が急がれる現在、廃棄物処理やリサイクル、材料製造プロセスの革新が求められている。廃棄物処理は、ただ廃棄物を分解すればよいというわけではなく、有害な副生成物を抑制しながら効率的に行わなければならない。リサイクルや材料製造の効率化も徹底していく必要がある。これらを実現する新しい方法として、渡辺先生はプラズマのさまざまな性質を活かしたものを考案している。先生の研究成果は近年大きな注目を集めており、本稿ではそのいくつかを紹介する(2010年1月当時)。

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ユーザに優しいインターネット

インターネットが発達、普及するにつれて、送受信されたり蓄積されたりするデータの量は急激に増加している。しかし、インターネットの回線は世界中に張り巡らされているため、機器の改良などによる通信性能の向上が困難になっている。酒井・山岡研究室では、通信環境を向上させてこのような状況に対処するために、効率の良い情報処理の論理や仕組みを考案している。主にネットワークの制御技術と、マルチメディアの処理方法を総合的に研究しているが、本稿ではその研究の一部について紹介する。