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ニュートリノの神秘を追い求めて

物理学は、物の理(もののことわり)と言われるように物質を対象とする学問である。物理学の分野には、原子を構成している核子やさらに小さいクォークなど、微視的な視点を対象にする「素粒子物理学」と、宇宙全体の大規模構造から小さなところまでを巨視的な視点で研究を行う「宇宙物理学」という分野がある。これらは両極のスケールを研究対象にしているが、お互いに影響しあっている。今回は極小スケールの素粒子物理学のうちニュートリノに関する研究を行っている久世研究室の紹介をしていく。

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人工光合成が創り出す未来

化学という学問は、物理化学・無機化学・有機化学・生物化学など多岐に渡るが、石谷研究室はその中でも主に無機化学、特に錯体に関する研究を行っている。近年の錯体化学の発展には目覚ましいものがあり、これらに関する研究がさまざまな分野で応用されることが期待されているのだ。ここでは、光触媒として働く錯体を利用して二酸化炭素などを還元したり、錯体を結合した分子により光を制御したりする技術を用いることによって、光合成の人工的な再現を目指す研究について紹介しよう。

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機械と人体をつなぐ技術

人は自身の体だけではなし得ない作業を機械に行わせることで発展を遂げた。そして今、人は自身の体を機械で補う技術を研究している。また、人は機械を作ったが、機械は必ずしも人の思うように動いているわけではない。人はより理想的な機械操作を実現できるはずである。この二つのテーマを解決するのが、八木研究室で行われた、神経という電気的かつ生体的な回路と機械を融合させるための神経インタフェースの研究だ。八木先生に医用生体工学の成果と今後の行方を伺った。

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ペリオスチンが医療を変える

ペリオスチンというタンパク質がある。1999 年に工藤先生が発見し、命名したものだ。ペリオスチンは歯の組織で発見され、当初は歯を含む骨組織の再生に働くとされていた。しかし、研究が進むにつれ実は他にも多様な機能をもっていることがわかってきた。最近では、ガン細胞の増殖抑制や心筋梗塞後の組織の修復にも関わっていることが確実になり、世界中で研究が行われている。医療への応用が期待され、多方面に広がりつつあるペリオスチン研究。工藤研究室ではこのうち、骨と心臓に焦点をあてて研究を行っている。

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魅力あるまちと観光を目指して

都市や地域は少なからず観光地としての側面を持っている。また、人間活動においても日常と違う旅は、私たちに潤いや明日への活力を与える重要な時間だ。このように、社会が空間と人間活動によって構成されると考えたとき、社会を研究する上で観光は重要な切り口となる。十代田研究室ではこのような観点から、観光とまちづくりについて研究を行っている。そこで、初めにまちづくりを取り巻く環境の変化を、次に実際の観光とまちづくりの取り組みを、最後に観光に関する歴史的研究について紹介しよう。