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木から繊維を作る―天然高分子繊維

有機とはもともと生命力のある、生物だけがつくるという意味を持っていた。ところが石油が発見され、石油化学によってさまざまな新しい種類の有機材料が安価に製造できるので、天然有機材料の重要性は過去のこととなりつつあった。しかし、石油化学工業分野の急速な発展とともに石油資源の有限性や環境汚染やゴミ処分法などが問われるようになり、天然有機材料、特にセルロースが見直されつつある。セルロースは、光合成によりクリーンに大量に作られ、使い捨ててもいつか土に返るのだ。今回は天然有機材料を化学の立場で研究されている坂本研究室を訪ねてみた。

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機械の自動設計

古来、人々は生活をより豊かに快適にするためにいろいろな工夫を凝らしてきた。その歴史の中でも産業革命は大きな変曲点だったといえよう。以前は手作業で造られてきたものも、その仕組みがどうであれ、機械を用いて大量生産が行われたのである。もちろん、そのような機械は紛れもなく人間が設計したものであった。ところが近年のコンピュータ技術の発展でそのような機械の設計もコンピュータという機械が行うようになってきた。今回はこのようにコンピュータを用いた自動設計を研究されている横山研究室を長津田キャンパスに伺った。

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情報機器のキーテクノロジー

現在、我々の社会はコンピュータをはじめとする多くの情報機器によって支えられており、これらの情報機器における記録の高速・高品質化がますます求められている。このためには、高速・高精度な運動を可能とする小型の位置決め機構が必要である。ところが、これはたいへん小さなものなので、今までは気にする必要のなかったようなわずかな振動、摩擦、熱などが問題となる。したがって、これらを考慮した機構部品の開発や制御が求められているのである。今回伺った小野研究室では、こうした機構部品の小型化・高速化に関する運動・振動の解析と制御について研究されている。

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学長インタビュー

東工大を代表する学長先生はどのような人だろうか。東工大生でこの問いに答えられるものはあまりいないのではないだろうか。ほとんどの学生には、学長先生に会う機会はあまりなく、せいぜい入学式と卒業式ぐらいであろう。そのため、先生がどのようなことを考えているかあまり知られていないのではないだろうか。そこでランドフォールでは、末松前学長にかわり昨年(1993年)10月に学長に就任された木村孟先生にお話をうかがうことにした。

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ブロック共重合体と医用材料

高分子という言葉を聞くとまず何を思い浮かべるであろうか。プラスチックとか高分子乗りたいモデルが頭によぎることはあっても、実感はわきにくいかもしれない。ところが高分子は、身のまわりに思っているよりもたくさん存在する。自分の体をはじめとして、その周りの様々な工業製品もほとんどがそうである。目に見えないところや普段気にかけないところでも高分子は優れた工業製品の財調として用いられているのだ。そこで今回は、今までにない性質や構造、機能を合わせ持った高分子を合成しようと研究している高分子工学科の中浜・平尾研究室を訪ねてみた。

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地震災害を予測する

日本が地震国であるということは誰もがよく知っているかと思う。明治以降、日本は平均して年に3回の被害地震にみまわれているという。1993年にも釧路沖地震や北海道南西沖地震といった、多数の死傷者を出した大規模な地震があったことは記憶に新しいだろう。こういった大地震による被害を最小限に食い止めるにはどうしたらよいだろうか。これには「地震の発生の予測による地震からの回避」そして「地震での被害の予測による被害からの回避」の2つの方法が考えられる。今回取材した翠川研究室では、後者によって、地震による被害をいかに少なくするかが研究されている。この研究について翠川先生に伺った。