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21世紀の材料を想像する

人間の生活は、科学の進歩によって、より豊かなものへと変化を遂げて来た。例えば、エジソンの白熱電球の発明は、ロウソクやランプに代わる明るくて火災の心配の少ない安全な光をもたらした。しかし、もしもそのとき、高熱に耐えるフィラメントという材料が無かったら、この一大発明品は存在しなかったかもしれないのである。21世紀には、超伝導や核融合などより高度な技術が実用化されると予想される。そうなると、材料も今まで以上に高性能なものや、新たな機能を併せ持つものが要求される。今回我々は、そのような新素材に関する研究が行われている高久・橋本研究室を訪れ、炭素繊維や複合材料、および新たな素材製造プロセスなどについて、高久教授にお話しをうかがった。

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高分子特有の性質・挙動を追う

高分子とは、構造単位となるモノマーが多数一次元的に連なった鎖状の分子である。これらの高分子物質は単に「多数のモノマーが連なったもの」という量の違いだけに留まらず低分子物質にはみられない質的に特異な性質をも示す。すなわち一つの分子そのものが、化学構造と形態の両方において多様性を持つのである。今回我々は、高分子工学科高分子構造講座で、特に液体系における高分子の形態や挙動を明らかにすることに取り組んでおられる野瀬研究室を訪問し、お話を伺った。

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コンクリートの耐久性の向上を目指して

日本国内ではコンクリート構造物の多くは戦後、特に東京オリンピックがあった高度成長期に建設されている。そして今日もそれらは私達の生活の基盤を支えてくれている。また世間では、コンクリート構造物は大変丈夫なもので、耐用年数が来るまでは絶対に壊れないと思われていた。だが、最近そのコンクリートの劣化がテレビ・雑誌等で取り上げられ、問題となっている。そこで、最近このように注目されているコンクリート建造物の劣化・耐久性と新素材の研究をされている土木工学科の大即(おおつき)研究室を訪問し、劣化と耐久性の問題を中心にお話をうかがった。研究室では、大即助教授をはじめ、鎌田助手と井上助手にもお話をうかがうことが出来た。

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技術と人間が調和した大学を

皆さんは、学長先生に対してどのような印象を抱いているだろうか。私達東工大生にとって、先生は自分の大学を代表する人物であるにもかかわらず、多くの学生は実際に先生に接する機会はほとんどなく、そのため先生の人物像をよく知らないのが実情ではないだろうか。そこで今回ランドフォールでは、昨年(1989年)10月に東工大の学長に就任された末松安晴先生にお話を伺うことにした。

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次世代のデバイス開発に向けて

現代は情報化社会であるといわれている。普段意識していなくても、私たちはその恩恵を受けている。この情報化社会はトランジスタやICといった半導体デバイスの発達に支えられてきた。しかし、今後ますます増大するであろう情報量に対応するためには。より性能のすぐれたデバイスの開発が必要となる。今回は、新しい原理に基づいた次世代のデバイスの開発をめざして研究を行なっておられる電子物理工学科の小田助教授の研究室を訪れ、お話を伺った。

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21世紀の生産環境を試行する

産業活動の基盤は生産である。この生産システムの善し悪しは、直接産業活動に影響を与えるばかりではなく国際競争力の面でも重要な要素となる。日本は工業技術力で他国を凌駕していると言われているが、こうした生産分野で行われている最先端の研究が我々の目に触れる機会は非常に少ない。東工大ではこの分野の研究を生産機械工学科の伊東研究室と新野研究室が共同で行なっておられる。取材では主に新野助教授にお話を伺ったが両研究室では「機械」という名前から連想される研究のほかにも、幅広い研究を行なっておられる。第三者が研究室で実際に行われている研究の間に関係性を発見することは難しいかもしれない。しかし多様な研究の行われている背景には大きな方向性が存在し、それは「21世紀へ向けた生産システムの構築」という言葉に集約できる。

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予測できない点を予測する

ほかの工学系などの研究室などと比べて数学科はだいぶ違う形式をとっている。一つの研究室に集まって一緒に研究するという形ではなく、同じ研究室に所属する学生でも一人一人別のことを研究している。そのためもあって、数学科の研究室がどのようなことをやっているのかというのははっきりとはつかみにくい。その中で我々は特異点論を研究されている岡教授の研究室に取材に伺った。