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脳内の情報処理のしくみを追い求めて

武者教授といえば「1/f ゆらぎ」に関する研究の世界的権威であるということは、その気さくなお人柄ともども知っている人も多いと思う。その武者教授が人間の脳に関する大変面白い研究をされていることを最近知った。そして今回教授の研究室を訪れる機会を得、いま研究を進めておられる「脳内信号の追跡」のお話や1/f ゆらぎ発生のメカニズムのこと、さらに教授の研究に対するお考えなど、さまざまなことをお伺いすることができた。

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新しいアンテナの形を探る

我々が電波の存在を知りそれを利用するようになってから、まだ百年程しか経っていない。しかしこの百年の間に電波は様々な方面で高度な使い方をされるようになってきた。その電波を送り出したり受け取ったりするのがアンテナの役割である。今回は、このアンテナを平面化する研究をしておられる後藤・安藤研究室を訪れ、後藤尚久教授にお話をうかがった。

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蒸発・蒸留の理論計算を行なう

蒸留操作は最も古く、かつ最も重要な物質の分離法の一種であり、紀元前前から蒸留酒の製法として利用されてきた。現在でも、石油の分留などで化学工業に多大な貢献をしている。ところが蒸留操作は物質を気化させて、さらにそれを凝縮させるため、分離がどのように行われるかを知るためには、熱の移動と物質の移動の両方を調べなければならない。化学工学科の浅野・小菅研では、蒸留の分離性能の理論計算をはじめとして、蒸散などによる物質移動についての研究を行なっている。今回は浅野教授に研究についてのお話をうかがった。

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線形計画法とその投資への応用

ここ数年(1990年7月当時)、株式投資の魅力が世人の知るところとなり、一般家庭の主婦でさえ、株式を売買するほどの大ブームになっている。かつては博打の一種のようにさえ思われ、敬遠されがちだったこの投資手段も、大手証券会社の大々的な宣伝活動のおかげで日の目を見るようになった。しかし、周知の通り、株価は変動が激しいので、必ずしも利率が良いとは限らない。場合によっては大散財の憂き目をみることもありうる。ところがこの種の投資に、線形計画法などの数学的手法を用いることによって、リスクをある程度抑えることができる。この度、私たちがお訪ねした今野教授は、長年にわたって線形計画法などの最適化手法を研究されており、近年その応用として、投資の分野へも手を広げておられる。今回は、線形計画法とその投資への応用、という二つの面からお話をうかがった。

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宇宙開発に新しい風――宇宙ロボット

最近、バイオテクノロジーの技術が、植物の新品種や特効薬の発明などにとぼまらず、日常生活品にまで使われている。それに似た言葉で、バイオメカニクス(生物力学)といって、生物の運動や構造をシミュレーションし、ロボットなどに応用する学問がある。今回は、このバイオメカニクスの研究を行われていて、その研究成果を宇宙ロボットの分野へ取り入れておられる機械物理工学科の梅谷陽二教授の研究室を訪ねた。現在、梅谷教授は工学部長をなさっており、研究方面以外でも多忙な毎日を送っておられる。

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生体内の情報交換をさぐって

私達人間の体は何十兆という非常に多くの細胞から構成されている。これらの細胞は、それぞれ目的に応じた仕事を分担している。しかし、他の細胞にかかわりなく自分の仕事を進めていると、人間全体としての機能は狂ってしまう。この全体としてのまとまりをたもつためには、生体中で互いに情報を交換するシステムが必要とされる。この情報交換のシステムは、細胞の絶対数が多いため、必然的に大変複雑なものとなる。また情報交換の手段も一通りではなく、状況に応じていくつかの種類がある。今回の訪問では、これらの情報交換手段のうち、ホルモンによる遠距離での情報交換について、分子レベルでの研究をなされている、生体機構学科の広瀬教授にお話を伺った。

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セラミックスの機械的機能を調べる

セラミックスは様々な用途に使われる。耐火物、耐食性材料、構造用材料、電子材料、磁性材料など、挙げていけばきりがない。それらのセラミックスの機能は大きく2つに分けることができる。それは、結晶格子に関係する機能と電子や光子に関係する機能である。今回取材した木村・松尾研究室は無機材料工学科で機能性セラミックス講座を担当している。そして、ここでは結晶格子に関係する機能、すなわち熱的機能と機械的機能を中心とした研究が行われている。